2代目フォルツァMF08のリコール情報は、2回にわたって公表されています。
1回目では、製造工程でのオイルの注入作業が不適切だったことから、ミッションオイルの有無を点検し、オイルが注入されていない場合はエンジン一式を新品と交換する必要があります。
型式 BA-MF08エンジン
2回目は、燃料ポンプ内にある樹脂製のインペラ(燃料を送るための羽根車)の材質が不適切であることから、燃料ポンプが起動しなくなりエンジンが始動できなくなるリスクがあります。
そのため、燃料ポンプ一式を対策品と交換する必要があります。
フォルツァMF08 燃料ポンプ
今回は、このリコール情報について詳しく調査してみたいと考えています。
1回目の問題の箇所(パーツ名)は動力伝達装置
フォルツァのリコール概要についてお伝えします。問題の箇所(パーツ名)は動力伝達装置(ミッション)です。
基準に適合しない状態と認められる構造、装置、または性能の状態とその原因について説明します。
製造工程において、オイルを注入する作業が不適切だったため、一部のミッションにはオイルが注入されていないものがあります。
そのため、引き続き使用すると、ミッション内部のベアリングが損傷し、走行不能となる可能性があります。
改善措置の内容
ミッションオイルの有無を点検し、オイルが注入されていないものは、エンジン一式を新品と交換する。
自動車使用者及び自動車分解整備事業者に周知させるための措置
●使用者:ダイレクトメールで通知する。
●自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
●改善実施済車には、車台番号付近にNo.1362のステッカーを貼付する。
対象車の車台番号の範囲及び製作期間は?
対象範囲
●車名 ホンダ
●型式 BA-MF08
●通称名 フォルツァ
●対象車の車台番号の範囲及び製作期間
MF08-1015270~MF08-1015328
対象車の台数 38
平成16年11月16日~平成16年11月19日
(計1)(計1車種)
(製作期間の全体の範囲)
平成16年11月16日~平成16年11月19日
(計38)
2回目の問題の箇所(パーツ名)は?
燃料ポンプ内の樹脂製インペラの材質が不適切なため、燃料により膨潤したインペラが内部で干渉する可能性があります。
したがって、エンジンが始動できなくなるリスクがあります。 そのため、燃料ポンプ一式を対策品と交換し、使用者に周知させるためにダイレクトメールで通知します。
改善の内容
燃料ポンプ一式を対策品と交換する。使用者に周知させるための措置ダイレクトメールで通知します。
対象範囲
車名 ホンダ
型式 BA-MF08
通称名 フォルツァ
対象車の車台番号の範囲及び製作期間
対象車の台数
MF08-1011203~MF08-1027011
平成16年9月13日~平成17年9月9日
15,646
MF08-1100012~MF08-1102389
平成17年3月3日~平成18年2月14日
2,371
MF08-1200001~MF08-1210440
平成17年6月27日~平成18年3月14日
10,428
MF08-1300015~MF08-1306684
平成18年3月2日~平成18年5月29日
6,664
(計1)
(計1車種)(計35,109)
センタースタンドブラケットに白いラベル〔KB11〕を貼付
(製作期間の全体の範囲)は、平成16年9月13日から平成18年5月29日までの間で、合計35,109台が該当します。
※一部の対象範囲には、修理の対象外となる車両も含まれています。
※この件は、平成19年8月20日から改修を開始したサービスキャンペーンであり、当初は該当しないとされていた車両でも問題が発生したため、追加の対象車両があります。
※対策後は、センタースタンドブラケットに白いラベル〔KB11〕を貼付することで識別できます。
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